Build Live Tokyo 2009 Part 2

September 9 2009, 18:00 Start
一般社団法人 IAI日本
buildingSMART Japan, 2009
buildingSMART Japan, 2009
■モデルデータの精査:
モデルデータ内容の確認、設計課題条件との比較、IFCデータ内容調査(オブジェクト統計指標)、IFCデータインポートテスト等を行います。
■アワードの選定:
上記モデルデータ精査や講評資料等を基に、3月25日にアワードを選定し発表する予定です。またIAI日本や関連団体とのセミナーにおいて、各チームの発表の場設定を計画中です。
3D-CADを駆使した新しいコンセプトデザインを目指しています。基本計画段階からビジュアライゼーションを活用し、2次元では困難なデザイン検討を、画期的なBIM運用によって実現しています。
マスターコンセプトに関しては、敷地を大幅に改良し、貯木場跡地をうまく水辺環境再生の場として活用しています。水上バスの利用を考慮し、公園配置と桟橋をうまく配置しているのが好印象です。
構想段階から、景観や3次元的な形状を考慮するため、はじめからBIMを活用しているところに、チームカラーが出ています。
ビジュアライゼーションが質・量とも秀逸で、きれいな夕焼け空に生えるファンタジックな建物として見えます。
実践的なチームによるプロフェッショナルなBIMワークフローには目を見張るものがありました。複数のBIMツールを使いこなし、すでにBIMワークフローが確立されている状況が窺えます。
逆日影、風環境、熱環境、構造等の複数のシミュレーション結果を示しながら設計を進め、透明性、信頼感のあるBIMプロセスを展開しております。
実施設計レベルのBIMプロセスに踏み込んでおり、下記のモデル検討まで行っており、下記のコメントが講評グループ内で出ていました。
- 設備: 意匠・構造と空調・照明設備の統合による天井内の納まりの検討を複数案検討し、最終決定を行なっている。
- 構造: 本当に建つ建物をきちんと設計しています。驚きです。
- 施工: 施工性・施工計画・工事工程表まで含まれた提案となっており圧巻。
プレゼン資料も好評で、講評者の予想を超えたBIM成果といえるでしょう。
参加人数が最大(36名)かつ臨時に結成した大きな混成チームにもかかわらず、BIMを活用したスムーズな連携を実現しています。
BIMワークフローや作業者時間表等、綿密な準備を行い、大きなチームを効率的に運営したBIMマネージャの存在が大きかったのではないでしょうか?
2次元では扱い難い自由な形状をBIMにより、当たり前のようにデザインしています。また、複雑なBIMツール連携を短時間にもかかわらず実現しており、今後のRUGのBIM2.0推進活動に期待するところです。
多数のBIM成果を下記のように、わかりやすくプレゼン資料にまとめています。
- 構造:モデル完成度が高く、構造計算も実施しており、リアリティのある設計に見えます。
- 環境シミュレーション:3棟のビルの間に風を通すというコンセプトプランに対し、風環境シミュレーションを実施し、エンジニアリング的な裏づけのある検証を行っています。
- Google Earthを活用した効果的なプレゼンテーションが斬新です。様々な解析・シミュレーション結果をビジュアルに体感することが可能です。
初の純国産BIMツールによるデータ連携を見せてくれました。意匠と設備の典型的なIFCによるBIMデータ連携を実現しています。
- 設備: 建物の部屋・構造体を使用した負荷計算を実施しており、建物情報をIFCで交換しダクト・配管を作成しています。クールトレンチの活用など、環境負荷を抑える設備設計を行なっています。また、機器などに全て属性を持たせ、運用段階の情報活用に配慮しています。
また、設備設計の結果をBE-Bridge→IFC経由で意匠モデルと統合しています。短時間で、数量集計・見積まで一通り実施できているのはBIMの効果と言えるでしょう。現状可能なデータ連携の課題を明確にし、今後のIFC活用の方向性を明らかにしています。
- FM・セキュリティ: BIMと関係なさそうな2次元ベースのソフトウェアへのBIMデータ連携を見せてくれたのは、このチームの特徴と言えるでしょう。FMに関連する什器レイアウトをBIMワークフローに取り込んだ、BIMの可能性を具体的に示しています。また、セキュリティプランニングの方向性を示す、新しいBIMプロセスが試みられています。
コアとシェルから構成される、3Dデジタル表現でしか扱えないアルゴリズミックデザインが特徴的なチームです。
構造デザインが、環境設計へのコンセプトと自然に結びつき、最終的に意匠デザインへ効率的にデータ連携されています。
意匠と構造間の双方向のデータ連携が、IFCの活用により実現されており、構造設計から意匠設計へのプロセスがとても斬新です。
また、少人数しかも遠隔地コラボレーションにもかかわらず、SkypeやSkyDriveを駆使して、驚異的なパフォーマンスを示したチームです。Virtual Building ExplorerによるBIMらしいプレゼンテーション資料が提供されています。3次元モデルは丁寧に作りこんであり、IFCのデータ内容はよく整理されています。
環境設計ツールとBIMツールとの連携を実現した、学生主体のチームです。パッケージソフトウェアでは実現できていない、ライフサイクルCO2、年間負荷計算とBIMツールのデータ連携を見せてくれました。
建材データベースを活用した環境負荷計算ツールは、BIMのメリットを際立たせています。大学ならではの先端性を活かし、IFC対応空調負荷計算ツール開発の更なる発展を期待しています。
非常によくまとまったプレゼンテーション資料で、最後のページのオチは笑えました。他チームの先輩方のように、これからもチャレンジを続けてほしいと願っています。
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