2009年03月25日

BLT2009 アワード発表

Build Live Tokyo 2009参加チームの皆様、大変お待たせいたしました。
IAI日本FAT分科会による各チームのBIM成果物のレビューが終わり、アワード選定を行いましたので発表いたします。

AWARD02.jpg

左斜め下アワードは下のリンクをクリックしてください。
iモードチーム スカンクワークス

■アワード

BIMグランプリ賞

■評価ポイント

1.施工につながる総合力

(1)「Build Live Tokyo 2009」開催・運営側が、判断基準として設定した「データ連携フォルダ」の全項目に渡って、講評者や見学者の予想を超えた成果を提示してくれた。

(2)配筋シミュレーションまで行うなどゼネコンチームとして、48時間で持てる技術を出し切ろうとする積極性は他を凌駕していた。

(3)BIMマネ−ジャ−は勿論のこと各パーシャルモデルを作成した担当者間に3D設計に対する熟練性を感じた。

(4)「4Dシミュレーション」を駆使して施工計画にも取り組んでくれており、BIMの施工への展開の方向性を指してくれた。

2.BIM運用方法

コンセプト検討段階から3Dプリンターや日影シミュレーションにBIMを上手に活用し、各段階ごとに緻密な検討・検証を重ねながら実施設計のかなり踏み込んだレベルの統合モデルにまで作り上げた。  

3.多様なプレゼンテーション

(1)CG・ムービー・3Dビューワ・模型など多様なプレゼンテーション手法を活用し、チーム内外の情報共有をスムーズに行った。

(2)独自ブログやYouTubeなどにより、提出デ−タだけからでは読み取りづらいことも理解できた。


■チーム

【リーダ】 綱川 隆司 様 (前田建設工業株式会社)
【メンバー】
・前田建設工業株式会社
・TEKLA株式会社
・株式会社RIK
・株式会社アドバンスドナレッジ研究所
・グラフィソフトジャパン株式会社



iモードチーム the BOMb

■アワード

ベストコラボレーション賞

■評価ポイント

1.BIMによる設計プロセスの提示

(1)手書きスケッチのデザインコンセプトを経てマスモデルの作成、意匠モデル、構造モデル、設備モデル、各種シミュレーションを市販のBIMツールを組み合わせて、BIMのプロセスを見せてくれた。

(2)BIM2.0を目指した幅広い作業を、19団体、36名という大人数で行っている。分散した場所で、意匠・構造・設備モデリング、解析・シミュレーション、プレゼンテーションデータ作成等、多くのBIM成果物を出した。BIMを前提とした作業スケジュール、リソースの確保等、全体を統括するBIMマネージャ機能の重要性を示した。

2.BIMによるシミュレーションの活用

(1)Revit User Groupで追及しているBIMツール連携(風環境、日射、照明、構造、熱負荷、CO2等)の実践的な活用手法を実証した。

(2)デザインコンセプトで設定した、海風を通す塔のイメージの建物というテーマを実現させるため、風環境シミュレーションを活用して実現性を検証しており、実用的なBIM2.0プロセスの一例といえる。

(3)現状のBIMデータ連携は、形状情報が中心の連携となっている。BIMの有効性を生かすためにも、参加されている各ソフトハウスでのIFCへの対応が期待される。

3.BIMによるプレゼンテーション

(1)プロジェクトの情報共有や合意形成に効果的な、BIMならではの3Dプレゼンテーション資料が作成されている。例:4Dシミュレーション、3Dプリンタ、3Dビューワ(Web3D、Google Earth KMZデータ等)

(2)敷地の現地実写画像イメージと3Dモデルとの合成など、複数作成された各種検証用ムービーの完成度は高く、ビジュアライゼーション分野におけるBIM効果を示す良い事例となっている。

(3)初期段階において、チーム内でのプロジェクトの方向性や基本的な設計意図を共有することがBIMプロセス成功に必須であることを示した。

■チーム

【リーダ】 伊藤 久晴 様 (Autodesk Revit User Group Japan会長)
【メンバー】
・RUG(Autodesk Revit User Group Japan)
・株式会社シーラカンスアンドアソシエイツ
・大成建設株式会社
・美保テクノス株式会社
・千代テクノエース株式会社
・熊本大学
・株式会社BM都市設計
・有限会社TAG建築設計事務所
・株式会社スリーディーイノベイションズ
・株式会社大塚商会
・株式会社環境シミュレーション
・株式会社インテグラ (Integra Inc.)
・GSA株式会社
・株式会社アークデータ研究所
・株式会社ジオプラン
・株式会社QLEA
・株式会社インフォマティクス
・Z CORPORATION
・丸紅情報システム株式会社
・オートデスク株式会社


iモードチーム V-SPEC

■アワード

デザインイノベーション賞

■評価ポイント

1.3Dでのデザインシミュレーション

(1)設計当初から、アナログの手書きスケッチとデジタルの3Dマス機能を行き来する設計検討のスパイラルを実現した。

(2)打合せには、PCやプロジェクタを持ち込みリアルタイム3D、ムービー、手書きスケッチなど何でも使いそれぞれの特性を活かし、連携した。

(3)多様なデジタルモックアップを様々に活用している。

2.構造・環境シミュレーション

(1)Revitをコアとした効率的な3Dモデル連携による多彩な試みを最後の最後まで行っている。

(2)意匠、構造の設計連携。照度分析、風シミュレーションの検証を行っている。

3.ビジュアライゼーション

3D-CADの特徴を活かした柔らかなデザインを、美しいレンダリングイメージによるプレゼンテーションとしてまとめている。

■チーム

【リーダ】 山際 東 様 (株式会社 ビム・アーキテクツ)
【メンバー】
・株式会社 ビム・アーキテクツ 建築設計部
・有限会社 ataKikaku
・Next Picture
・渡辺健児




iモードチーム Hokutosei

■アワード

IFCデータ連携賞

■評価ポイント

1.ベンダーの立場での技術的チャレンジ

国内の建築関連ソフトベンダーを中心とするチームで、参加チームや協力CADベンダーが現在開発中のシステムが試され、IFC連携の技術的チャレンジが目標となっていたのが大きな特徴である。

2.室内空間のファシリティ計画におけるBIM活用

(1)室内の備品什器の配置計画は開発中の3次元可視化ツールを使い、3次元設計と関連が薄そうに思われたアプリケーションを見事にBIMの舞台に導き入れた。

(2)監視カメラ最適化計画はそれまでのデータ連携の流れの上に成り立つもので、室内オブジェクトモデルの活用と建築設計に対する説得力のあるフィードバックの力を示した。
 
3.設備計画におけるBIMの活用

(1)負荷計算や流量計算を含めた設計業務、干渉チェック、数量集計による積算準備までを短時間でまとめる技術力を示した。

(2)建築オブジェクトモデルの直接活用効果の大きさを確認できたこと、そのために必要な建築-設備間データ連携の日本国内での技術的環境の構築のための歩みが示された。


■チーム

【リーダ】 村上 隆三 様(福井コンピュータ株式会社)
【メンバー】
・福井コンピュータ株式会社
・三谷産業株式会社 空調サービス本部
・セコム株式会社 IS研究所
・株式会社マイスター
・株式会社ダイテック



iモードチーム Archi-TEKLA


■アワード

ベストパフォーマンス賞

■評価ポイント

1.コラボレーション手法

SkypeとSkyDriveを利用し、遠隔地でのコミュニケーションを図る無料のものを活用し、すぐに実現(試せる)方法である。

2.構造デザイン主導によるコンセプトの具現化

構造主導で、環境に配慮するコンセプトを美しいフォルムにまとめた。

3.IFC活用による構造と意匠のデータ連携

IFC連携を行うことにより、スムースに意匠にデータを渡している。

4.構造シミュレーション

構造モデリングにおいて、STAAD Proを使用し、立体の動解析まで行ったのはこのチームだけであった。

5.3Dモデルの2次利用

アプリケーションに頼る部分にはなるが、IFCモデル以外での3Dモデルのビューイングができる形態での出力も関係者によるレビューが効果的になると期待できる。


■チーム

【リーダ】 大脇 茂弘 様 (個人参加)
【メンバー】
・池田 雅信 氏
・大脇 茂弘 氏



iモードチーム LEI


■アワード

BIMアカデミー賞

■評価ポイント

1.教育機関のチャレンジ

(1)学生主体のチームながら、実務経験者チームに混じり健闘した。

(2)3DCADに不慣れな三年生が中心のチームでありながら、課題条件を満たすモデルを完成させた。

2.環境負荷計算との連携

(1)パッケージソフトウェアでは実現できていない、ライフサイクルCO2、年間負荷計算とBIMツールのデータ連携を見せてくれた。

(2)カーテンウォールの扱いなど環境負荷計算ツールの制限を乗り越えて、BIMデータ連携を実現させた。

(3)大学ならではの先端性を活かし、IFC対応の環境設計ツール開発の更なる発展が期待できる内容であった。


■チーム
【リーダ】 許 雷 様 (東北工業大学 許研究室)
【メンバー】
・東北工業大学 許研究室
 早坂 拓之 氏
 高橋 尚也 氏
 石森 直人 氏
 門馬 紀介 氏 
 山口 喬久 氏
 生出 智洋 氏
 奥田 優也 氏
 奈良 聡 氏



次項有今後、構造分野に関する講評と、IFCデータの分析・ダウンロードに関する記事が掲載される予定です。

IAI日本FAT分科会一同
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posted by FATBIM at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 講評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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